野辺山高原 八ヶ岳

南牧村の伝説
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八ヶ岳と富士山

むかしむかし、八ヶ岳と富士山とが背の高さを争ったことがありました。どちらも「私が高い、いや私の方が高い」といってなかなかゆずらなかったそうです。そこで山の神様が、「それなら私が計ってやろう」といって、富士山の頂上から八ヶ岳の頂上へ樋をかけて水を流しました。すると、樋の水は富士山の方へ流れていくではありませんか。富士山の方が低くて負けということになったので、おこった富士山はその樋で八ヶ岳の頭をめった打ちしたということです。それで八ヶ岳の方が低くなり、峰がいくつもになってしまいましたとさ。

 

さかさかしわ

そのむかし、武田信玄が平賀源心を攻めた時、野辺山の袖先で休んだそうです。その時に杖にしてきたかしわをさかさにさしたたまま立ち去りました。するとその杖はそのまま根が生えてきて枝は下の方に向かって伸びました。その後もこの木は上の方へは伸びないで、枝も地をはうようになったまま大きくなったということです。そんなわけで、この木はさかさかしわと呼ばれています。

 

平賀源心の胴塚

平沢の大門峠に川原という所がありまして、そこに平賀源心の胴塚があります。これは武田信玄が海ノ口城を攻めて打ち破った時のことでした。源心のなきがらをここまで運んできたのですが、あまりにも体が大きくて重いので、首をうち落として胴をここへ埋めたということです。そして、現在はこの塚の上にお地蔵様がまつられています。源心の首は甲州の若神子村というところに首塚としてまつってあるそうです。

 

宇治の滝

平沢に宇治の滝という滝があります。むかし村の人達が何かよりごとがあると、この滝の所へ来て「おぜん何人前、おわん何人前」と滝にお願いをしたそうです。すると、次の日に行ってみるとお願いしただけおわんやおぜんをかしてくれたということでした。ある時だれかがあやまって、宇治の滝から借りてきたおわんのうち一個だけわってしまいましたが、おわびもしないまま、だまって返してしまいました。それからは、だれがお願いしても貸してくれなくなったそうです。

 

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